逆子って?
お腹の中の赤ちゃん(胎児)の頭が、子宮の出口(子宮口)に位置していない状態を逆子といいます。
逆子のことを医学用語では「骨盤位」といいます。

妊娠中期まではお腹の中でくるくると位置を変えていた赤ちゃんも、大きくなってくると頭を下(子宮口)に向けた位置になります。
妊娠8ヶ月頃から、お腹の中の赤ちゃん(胎児)の頭が下(子宮口)に向いていないときに、「逆子」と診断されます。
逆子のタイプ
「逆子」にもタイプがあり、母子手帳には
- 臀位
- 膝位
- 足位
などと書かれることがあります。

子宮口にお尻があれば臀位、子宮口に膝があれば膝位、子宮口に足があると足位となります。
どれも逆子のことです。
逆子の原因は?
逆子の原因は不明です。
冷えやストレス、お腹のはりが逆子の原因と言われることがありますが、はっきりとした因果関係は分かっていません。
ハリナ堂鍼灸院へ逆子でいらっしゃる方は逆子体操をしても、逆子が改善されなかったという方がほとんどです。
妊娠9か月に入り、帝王切開の日取りが決まって、焦る気持ちで来院されています。
お体を拝見せて、冷えが強い方、お仕事などで多忙な方、ストレスが強い環境の方が多いです。
施術では、
- 冷えを改善する
- リラックスできる体にする
- 肩や背中や腰のコリを改善する
ことで、お腹の張りがゆるみ、逆子が改善しやすくなります。
妊娠9か月前半であれば、1回の施術で改善する方が9割以上です。
妊娠10か月に入ると改善率が急に下がります。それでも、予定日2週間前に改善した方もいらっしゃいます。諦めずにご相談ください。
逆子のままだと?
逆子のままでもお腹の中の赤ちゃん(胎児)に影響はありません。
出産時まで逆子のままだと、頭から産まれてこれないため、経膣分娩(通常の出産)ではリスクがあります。
先にへその緒がでてしまい、赤ちゃんに酸素や血液がいかなくなってしまったり、産道を通る際にケガをしてしまったりします。
そのため、多くの産院では逆子の場合は予定帝王切開となるのが一般的です。
予定帝王切開とは予定日より早い日にちに、日にちを決めて帝王切開での出産にすることです。
一人目が帝王切開でのお産になると、二人目も帝王切開でのお産になるのが一般的です。
通常の分娩でも、帝王切開でも、赤ちゃんを無事に出産することが一番大切なことです。
予定帝王切開の場合の傷跡は、下着に隠れるほど下の位置に横方向になります。
水着を着ても隠れるほどです。
逆子になる確率、逆子が治る確率
- 逆子になる確率
- 逆子が治る確率
を調査したデータがあります。
妊娠月数 | 妊娠週数 | 逆子になる確率 | 逆子が直る確率 |
---|---|---|---|
8ヶ月 | 28週 | 4人に1人 | 8割 |
30週 | 6人に1人 | 7割 | |
9ヶ月 | 32週 | 10人に1人 | 6割 |
34週 | 14人に1人 | 4割 | |
10ヶ月 | 36週 | 20人に1人 | 1割 |
分娩時 | 20人に1人 | – |
妊娠8ヶ月前半では4人に1人の方が逆子で、そのうち8割の方が自然に逆子が治っています。
しかし妊娠10ヶ月では逆子の方は20人に1人、治る確率は1割程度です。
赤ちゃんが成長するにつれて、お腹の中のスペースがなくなっていきます。
そのため、妊娠週数が進むにつれて、改善されにくくなっています。
詳しくは↓の記事に書いています。
逆子を治すには①逆子体操
逆子をなおすために奨められているのは、まずは逆子体操かと思います。
逆子体操とは、逆子がなおりやすいと言われるポーズをとることです。
胸と膝をつけるポーズです。

ママの骨盤にはまっている赤ちゃんの足やお尻を外すためのポーズです。
- 無理せずに
- 指導を受けて
おこなって下さいね。

逆子体操の後はリラックスした姿勢で休みます。このとき赤ちゃんの背中が上になるような向きで休みます。
逆子をなおすには②逆子のお灸
逆子体操と並行して薦められるのが、逆子のお灸です。
鍼灸では、冷えや疲れやストレスをケアできます。
そのため、全身の調子がよくなり、逆子がなおりやすくなります。
一般的に逆子のツボと言われているのは足にあるツボです。

妊娠7ヶ月頃から逆子といわれた方は逆子のお灸がおすすめです。
妊娠10ヶ月に入ると改善が難しくなります。
逆子の方へ【お灸教室】
ハリナ堂鍼灸院での逆子の方へのサービスをご紹介します。
逆子のお灸のやり方を知りたい方へは、お灸教室があります。
お一人ずつの個人レッスンです。
- お灸のやり方
- 逆子のツボの場所
だけでなく、
- 妊娠中のお灸の注意点
- 妊娠中のお灸の選び方
- 妊娠中のツボの選び方
も併せてお伝えしています。
逆子の方へ【出張鍼灸】
ハリナ堂鍼灸院では、妊娠9ヶ月以降の方には、出張鍼灸をおすすめしています。
妊娠週数が進むと逆子が治りにくくなるため、よりしっかりケアができる出張での鍼灸施術がおすすめです。
- 頭、背中、腰、手、足と全身の施術
- ポカポカじんわり心地いい施術
- セルフケアのお灸のやり方
- 逆子のツボ指導
- 妊娠中のお灸の注意点
などもお伝えします。
施術に必要なマットやタオルは持参するので、リビングなどに横になれるスペースがあれば大丈夫です。
相談無料
逆子は妊娠週数が進むにつれて、改善することが難しくなります。
忙しくて鍼灸院に行けない方もいらっしゃるかもしれません。
まずはお気軽にご相談ください。ご自宅でできるセルフお灸などお伝えできます。・